「自分って、どのくらいお酒に弱いんだろう?もしかして下戸?」と、自身のアルコール耐性が本当のところどうなのか、気になったことはありませんか?
この記事を読んでるあなたも、きっとその一人ではないでしょうか。
実は、お酒に強い弱いというのは、遺伝子が深く関係しているんです。アルコールに対する体質は、遺伝子によって大きく左右され、どれくらい分解できるかが決まっているわけなんです。
この記事では、アルコール遺伝子検査で自分の体質を知り、飲酒習慣を改善する方法について解説します!実際に筆者が検査を受けた体験レポートも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
アルコール遺伝子検査とは?
アルコール遺伝子検査は、お酒に対する体質や飲酒リスクを遺伝子レベルで調べることができる検査です。飲酒後の体調やお酒に対する感受性がどのように遺伝子によって決定されているかを知ることで、適切な飲酒の仕方を見つけることができます。
アルコール分解に影響を与える2つの遺伝子
アルコール感受性は主にALDH2とADH1Bという2つの遺伝子によって決定されます。これらの遺伝子の変異により、アルコールの分解能力や飲酒による健康リスクが変わってきます。
- ALDH2遺伝子:アセトアルデヒドを無害な酢酸に変える酵素を作ります。分解能力が低いと、顔が赤くなる、動悸が早くなる、気分が悪くなるといった症状が出やすく、飲酒に対する耐性が弱いことを示します。
- ADH1B遺伝子:アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素です。分解速度が速い人は、アセトアルデヒドが体内に溜まりやすく、悪酔いしやすい一方、遅い人はアルコールの影響を長く受けやすい特徴があります。
アルコール遺伝子検査でわかること
アルコール遺伝子検査を通じて、自分のアルコール分解能力や健康リスクを把握することができます。
- アルコール依存症のリスク:遺伝子検査は、飲酒習慣が長期的に健康にどのような影響を与えるか、アルコール依存症のリスクを予測するために有効です。
- 急性アルコール中毒の予防:特に若年層では、急性アルコール中毒のリスクが高く、飲酒の限界を把握することが重要です。
- 飲酒量の適切な調整:自分のアルコール分解能力に応じて、どの程度の量までなら安全に飲めるかがわかり、無理をしない飲酒が可能になります。
あなたの飲酒タイプは?
ここで質問ですが、あなたの飲酒タイプは以下の4つのうち、どのタイプに当てはまりますか?
- Aタイプ:ほろ酔い気分で気分は最高!(自称上戸)
- Bタイプ:頭が痛くなり、二日酔いになる(上戸か下戸かよくわからない)
- Cタイプ:翌日も酒臭さが残る(常習的に飲酒する上戸タイプ)
- Dタイプ:吐くので飲めない(自称下戸)
というのも、今回の記事で紹介するアルコール感受性遺伝子検査は、主にBタイプとDタイプの方に試してもらいたいと思っています。
なぜなら、BタイプとDタイプの方は、自分のアルコールに対する体質がはっきりしていない、または飲酒によって体調不良になる傾向が強いからです。
Bタイプの方は、多少お酒は飲めるものの、すぐ顔が赤くなったり翌日には二日酔いで苦しんだりすることが多く、「実は飲めない体質なのかな?」という疑問を抱きやすい人です。
一方、Dタイプの方は、飲むとすぐに吐いたり気分が悪くなったりするため、「下戸」としての自覚が強い人です。
遺伝子検査を通じて実際の体質を知ることで、自分が本当にお酒を飲んでも問題ないのか、その不安や疑問を解消できます。また、自身の体質に関してより深い理解が得られるので、正しい飲み方を知ることや体への負担軽減にも繋がります。
ちなみに、私はどちらかというとBタイプでした。(Dの傾向も多少あったんですが…)
このように自己診断をしてみて、自分がどのタイプに当てはまるかを考えた上で、遺伝子検査を受けることで、さらに正確な飲酒リスクや可能性を知ることができます。
筆者がアルコール遺伝子検査を受けたきっかけと実際の結果
私は、もともとお酒に弱い体質で、飲むとすぐに顔が赤くなり、二日酔いもひどい状況が続いていました。そのため、「もしかしたら自分は下戸(お酒が全く飲めない体質)なのでは?」という不安を感じていたんです。
さらに、仕事柄、飲み会に参加する機会が多く、お酒に弱いことに対するコンプレックスも抱えていました。特に職場では、上司や同僚から「飲めるでしょ?」「もっと飲んで飲んで!」と無理強いされるアルコールハラスメントに悩んでいたことが、今回の検査を受ける大きなきっかけとなりました。
そんなときに知ったのが、ハーセリーズという会社が提供する「アルコール感受性遺伝子検査キット」でした。
アルコール感受性遺伝子検査キットとは
アルコール感受性遺伝子検査キットは、自宅で簡単に自分のお酒に対する体質や飲酒リスクを調べることができる検査キットです。
口腔内の粘膜を付属の綿棒で採取し、郵送するだけで、約2~3週間後に結果レポートが届きます。レポートには、あなたのアルコール分解能力や健康リスクが詳しく記載され、適切な飲酒量や健康管理のためのアドバイスが記載されています。
前述したBタイプ・Dタイプのような、お酒に弱い方や飲酒に不安を感じる方に特におすすめの検査です。
検査キットの到着から結果確認までの流れ
アルコール感受性遺伝子検査キットを注文すると、まず自宅に検査キットが届きます。キットには、口腔粘膜の採取用綿棒や検査申込書、郵送用封筒など、必要なものが全て含まれています。
- 口腔内の粘膜を採取
キットの中にある専用の綿棒を使用し、頬の内側の粘膜を軽く擦ってサンプルを採取します。 - 申込書の記入
サンプル採取後、同梱の検査申込書に必要事項を記入します。 - 検体の郵送
採取した粘膜サンプルと申込書を、キットに含まれている専用の郵送用封筒に入れて、ポストに投函します。送料は受取人払いのため、切手を貼る必要はありません。 - 結果レポートの確認
約2~3週間後、検査が完了すると結果レポートが届きます。
上記のような流れで、自宅にいながら簡単に自分のアルコール体質を知ることができます。
検査結果の詳細と気づいたこと
検査結果が届くまでの2~3週間、実はちょっと緊張していたんです。というのも、私自身ずっと「お酒が弱い」と感じていたため、「やっぱり下戸なのかな?」という不安があったので…。
しかし、いざ結果を見てみると、驚いたことに私は「R2型(標準的なアルコール分解能力を持つタイプ)」だということが判明しました。つまり、遺伝子的には極端にお酒に弱いわけではなく、普通にアルコールを分解できる体質だということです。
これには本当に驚きました。
ただ、ALDH2遺伝子がやや低活性であることもわかり、これはアセトアルデヒドの分解が少し遅いことを示しています。私が飲むと顔が赤くなりやすく、二日酔いがひどくなるのは、体内にアセトアルデヒドが長く残っていたことが原因なんだと納得しました。
この結果を踏まえて、私が意識したことは次の3つです。
- お酒に対する自分の限界を理解する
自分が「お酒に弱い」という感覚は、完全に間違っているわけではありませんが、無理に飲んでいたことが体調不良の主な原因だったとわかりました。検査以降は、適量を守って飲むことを意識するようにしました。 - 相手に流されず無理な飲酒は避ける
職場でのアルコールハラスメントに対して、今回の遺伝子検査結果を利用し、自分の体質をきちんと説明することで、無理に飲まなくても済むようになりました。これにより、精神的な負担も軽減されました。 - 飲むペースを意識する
体がアルコールを分解するスピードに合わせて、ゆっくり飲むことが大切だと感じました。特に、すぐに顔が赤くなる私の場合、ペースをコントロールしながら飲むことで、二日酔いなどを避けることができると学びました。
検査を受けたことで、ただ「お酒に強いか弱いか」という単純な疑問以上に、自分の体質に基づいた健康的な飲酒習慣の重要性を実感することができました。
ちなみに検査費用は、6,127円(税込)です。これを安いと感じるのか、高いと感じるのかは人それぞれですが、少なくとも長年お酒に弱いことがコンプレックスだった私にとっては、自分の本当の体質を知るきっかけとなったので、それほど高くは感じませんでした。
私と同じような悩み・不安を抱えている方や、大学生・新社会人など、これからお酒と付き合っていく方は、自分を守るという意味でもぜひ一度検査してみることをおすすめします。
最後に…
「お酒は鍛えれば強くなる」という考えを持つ方も多いですが、実際には遺伝的要素が大きく関係しており、体質を変えることはできません。多少の慣れやその日の体調によって一時的に大丈夫だと感じることはあっても、残念ながら体内のアルコール分解能力に変化は起きないんです…。
だからこそ、アルコール遺伝子検査などの方法を通して、あなたの本当の体質を理解することが重要なんです。
お酒に対して不安や悩みがある方は、飲酒習慣を見直す意味でも、ぜひ一度アルコール遺伝子検査を検討してみてください。
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